デュアルディスプレイとは?
複数のディスプレイという意味で、「マルチディスプレイ(マルチモニター)」と表現することもあります。
デュアルディスプレイの構成は大きく分けて2種類。(下図参照)
[A]が最も手軽な構成ですが、[B]のように「ノートパソコンは画面が小さいから、別のディスプレイ2台で作業したい」というケースもあります。
パソコンにHDMI端子が1つしかない場合、[B]だとHDMI端子が足りませんよね。 今回の記事では、「ノートパソコンのHDMI端子を使わずにディスプレイに接続する方法」をご紹介します。これからデュアルディスプレイ環境を整えたい方にとって、最適な解決策を一気にまとめました。
オプション1:メインモニターに別のケーブルを使用する
デスクトップPCである場合、ほとんどの最新グラフィックカードには、以下のような複数の出力端子があります:
- DisplayPort
- DVI
- VGA
- ...
映像出力端子
メインモニターがこれらのいずれかに対応している場合は、接続方法を変更することでHDMIポートを空け、Huion液晶タブレットに使用できます。
使用可能な代表的なケーブル例:
DisplayPort to DisplayPort ケーブル
DVI to DVI ケーブル
VGA to VGA ケーブル
オプション2:HDMI分配器で拡張表示は可能?
HDMIを2つ出力できますか?
パソコンにHDMIが1つしかない場合、「もう1つHDMIを増やすことは可能か?」という疑問が生まれます。結論から言えば、物理的にHDMIポートが1つなら、そのままでは同時出力できますが、デュアルディスプレイ環境を整えることができません。接続されたディスプレイはミラー表示のみ可能です。
HDMI分配器(スプリッター)を使えば、1つのHDMI信号を2台のディスプレイに同時表示することが可能です。ただし、この方法では2画面がまったく同じ内容を表示する「ミラー表示」になります。「片方にブラウザ、もう片方に資料」というような用途には使えません。
あくまでもプレゼンや動画上映など、同じ映像を2台で表示するニーズ向けです。デスクワークやクリエイティブな作業などで作業領域を広げたいのであれば、「ディスプレイ拡張」に対応した構成が必要です。その場合はUSB–HDMIアダプターやDisplayPortの活用が必須になります。
HDMI分配器(スプリッター)

オプション3: 変換アダプターを使用
デスクトップPC用のモニターがHDMIのみ対応している場合は、他のポートをHDMIに変換するアダプターの使用を検討してください。デュアルディスプレイを構築するには、まずPCに搭載されているポートを確認しましょう。HDMIが1つしかなくても、VGAまたはUSB-C、DisplayPortがあれば拡張は可能です。
たとえば、1台目のモニターはHDMI端子に、2台目のモニターはUSBポートにUSB–HDMI変換アダプターを接続すればOKです。
①VGAポートがあるなら、VGA-HDMIのアダプターを買えば、モニター2台使えます。
②DisplayPortがあれば、DisplayPort→HDMI変換ケーブルを使うことで追加表示が可能になります。PCのディスプレイ設定で「拡張表示」を選べば、2台の画面を別々の作業領域として使え、効率的な作業環境を整えることができます。
推奨されるHDMI変換アダプター:
- VGA to HDMI アダプター
DisplayPort to HDMI アダプター
DVI to HDMI アダプター
これらのアダプターを使えば、モニターを接続したままHDMIポートをHuion液晶タブレット用に確保できます。
HDMIポートのないノートPCやMacを使用している場合は
USB-Cポートを利用したHDMI変換や、USB-Cの映像出力機能(DisplayPort Alternate Mode)を活用することで、事実上「HDMIポートを増やす」ことが可能になります。 PCに搭載されているポートではUSB-Cポートがあるかを確認しましょう。
USB-Cポートが搭載されている場合、USB Type-C to HDMIアダプター+HDMIケーブルを使用し液晶タブレットをPCに接続することができます。USB-C to USB-Cケーブルを使用して液晶タブレットをパソコンに接続することもできます。
USB Type-C to HDMIアダプター

USB-C to USBケーブルを使用する場合は、PCのUSB端子が映像出力に対応しているかを確認してください。
映像出力を対応できるUSB-C端子側には稲妻/Pマークがあります。下図でご参考いただけると幸いです。