まずお手元のパソコンやスマホーに搭載されている各種ポートを確認してください。よくわからない場合は、パソコンやスマホーの取扱説明書/仕様書等で仕様やポートの種類をご確認いただくか、メーカーに直接お問い合わせいただくことをお勧めします。
目次
以下はパソコンやスマホーで一般的に利用できるポートの例です。
1.データ転送系
USB端子には多くのバリエーションがありますが、Type-AとType-B、Type-Cの3種類に分類されています。サイズの違いによってStandard、Mini、Microの3種類があり、それぞれ「Standard-A/B」、「Mini-A/B」、「Micro-A/B」などと呼ばれます。Standard-A/Bが仕様書でも利用されている名称で、通常サイズを表されています。現在、Type-A/B端子と言えばStandard-A/B端子を指します。
現在流通している主な端子には、下記の7種類があります。
・Standard-A (Type-A)
・Standard-B (Type-B)
・USB 3.0 Standard-B (Type-B)
・Type-C
・Micro-B
・USB 3.0 Micro-B
・Mini-B
USB端子の形状一覧
2.映像転送系
現在流通している映像出力用の端子には、下記の8種類があります。
・HDMI
・VGA
・DVI
・DisplayPort(略称DP)
・Mini DisplayPort(略称Mini DP、Thunderbolt 2ともいう)
・USB Type-C(USB-Cともいう、一部のUSB Type-Cしか映像出力対応できない)
・Thunderbolt 3/Thunderbolt 4
映像出力用の端子の形状一覧
USB Type-C
高速データ転送、高速給電を実現
USB Type-Cはデジタル式の新しいコネクタ規格で、上下左右対称のシンメトリーデザインが特徴です。コネクタ部分に上下の区別がないため、差し込み方向を間違える心配がありません。映像や音声、信号を伝送できる優れた機能性を持ち、続々とUSB Type-C対応の機器が登場しているなど、人気を集めているディスプレイケーブルでもあります。
また、USB Type-Cは 「USB Power Delivery」という高速給電規格に対応しているのもポイントです。USB Power Deliveryに対応しているUSB Type-Cであれば、最大100Wもの給電が可能です。
映像出力をしたい場合はケーブルと端末のスペックを要確認
さらに、Ver3.x以降のUSB Type-Cには「オルタネートモード(Alternate Mode)」という機能を搭載しているものも登場し、USB規格以外の信号も流せる特長を持ちます。変換アダプタやケーブルを利用すれば、パソコンのUSB Type-C端子からモニターの別端子へ映像を出力することも可能です。
ただし、Ver3.x以降のUSB Type-Cが必ずオルタネートモードを搭載しているとは限らず、またパソコンなどのデバイスにUSB Type-C端子が搭載されていても、「DisplayPort Alternate Mode」を搭載していないものは映像出力ができません。そのため、USB Type-Cや利用したいデバイスのスペックを事前にチェックしておくことが重要です。
・USB-C to USB-Cケーブルで接続したい場合、お使いパソコン/スマホーのUSB Type-C端子:USB3.1 GEN1、Displayport1.2以上対応必要
・通常は稲妻/Pのマックがついてあります。マックがない場合、ポートの規格はPCの仕様書でご参考してください。
Thunderbolt3/Thunderbolt4
・Thunderbolt3は、USB3.1の機能を持ちながら、オルタネートモードによるディスプレイ出力機能も持っている規格で、接続はUSB Type-Cのコネクタ形状をしています。
・Thunderbolt4は、Thunderbolt3の更新版です。Thunderbolt3により、ビデオ出力が強化され、PCIe速度も向上されています。
Thunderboltとは
Thunderbolt(サンダーボルト)は、インテルがアップルと共同開発した高速汎用データ伝送技術や通信規格のことですので、Thunderbolt 3/Thunderbolt 4の見た目上はUSB Type-Cのコネクタと全く同じものが存在しています。
Apple製品などに採用されているUSBよりも高速なインターフェース「Thunderbolt」は、「Thunderbolt 2」までMini DisplayPortのコネクタを使用していましたが、Thunderbolt 3/Thunderbolt 4ではUSB Type-Cコネクタに変更され、USB Type-Cのオルタネートモードを利用して実装されています。
Thunderbolt 2 VS Thunderbolt 3/4
Thunderbolt™の変遷
発表年月 | 規格 | 変遷 | 最大転送速度 | 採用端子 | 端子の写真 |
2011年2月 | Thunderbolt™ | Macbook Pro (Early 2011) で初採用 | 10Gbps | Mini DisplayPort | ![]() |
2013年12月 | Thunderbolt™2 | 転送速度20Gbpsを実現 | 20Gbps | Mini DisplayPort | |
2015年6月 | Thunderbolt™3 | USB-C端子を採用 | 40Gbps | USB-C | ![]() |
2020年1月 | Thunderbolt™4 | USB4に準拠 | 40Gbps | USB-C |
Thunderbolt 3/4とUSB Type-Cの違い:豆知識
Thunderbolt™ 3/4 は「データを送受信する通信規格」で、USB-C は「USB コネクタの形状」を表しています。つまり、「通信規格」と「USB コネクタの形状」という別カテゴリーを指している言葉になります。
上図.シンプルな稲妻のシンボルで分かりやすく識別できる Thunderbolt™ 4 認証は、さまざまな USB のオプションと比較して 40Gbps の帯域幅を保証します。
ペンタブレット用のケーブル及び接続方法
<ペンタブレット>
通常は付属しているUSBケーブルを通して、ペンタブレットをパソコンやスマホーに接続することができます。一部のペンタブレットは無線接続が対応でき、レシートやBluetoothを通して接続可能です。
<液晶タブレット>
以前の液晶タブレットにはケーブル3本が付属しています。通常はUSBケーブル+HDMIケーブル+電源ケーブルです。一部のモデルにはVGAケーブルが付属しています。
今の液晶タブレットには3in1ケーブル/3in2ケーブルが付属しています。
3in1ケーブル
3in2ケーブル
液タブ本体のポートの場所は製品によって異なります。
3in1/3in2ケーブルでの接続方法
3in1/3in2ケーブル以外、一部のペンタブレットはUSB-C to USB-Cケーブル接続が対応できます。正しい接続方法は製品のマニュアルをご参照ください。
※USB-C to USB-Cケーブルで接続したい場合、端末のスペックを要確認でご参考してください。
USB-C to USB-Cケーブル
電源ケーブル
USB-C to USB-Cケーブルでの接続方法